「いっくよー！翔舞煌爆破！」



先陣を切ったのはアニス。一気にシンクとの距離を詰めて、トクナガでシンクを浮かせて地面へと叩きつける。バランスを崩したシンクにガイが追撃しようとしたけど、すぐに体勢を整えたため攻撃は避けられた。



「あの二人も邪魔だけど、アンタも邪魔なんだよね！」
「ぐっ！」



離れた所にいた私の元へとやってきた。こちらが防御態勢を取る前にシンクの蹴りが私の腹部に入る。そのまま吹き飛ばされる。



「死ねっ！」



まだ起きあがれない私に追い打ちを掛けようとするシンク。何とか防御しなくてはと、杖でガードする。



「させません！風塵皇旋衝っ！」



私の前にジェイドが割り込むように立ち、槍を地面へと突き刺し竜巻を起こす。突進したところに竜巻が現れたシンクは舌打ちをしながら、急に立ち止まり、そのまま後退する。



「大丈夫ですか？」
「は、はい。すみません」



油断してた訳じゃないけど、まさかいきなりこっちに来るとは思わなかった。肩越しにこちらを確認するジェイドに頷き立ち上がる。



「刃に更なる力を――シャープネス！ルーク！」
「サンキュー、ナタリア！斬影烈昂刺っ！」



ナタリアからサポートを得たルークがシンクに攻撃を仕掛ける。全ての技が入ったわけではないけど、ある程度ダメージを受けたシンクは表情を歪めた。



「いい気になるなよ！疾風雷閃舞！」



仕返しをするようにシンクがルークへと技を入れる。何とか防御するもの予想以上の威力に後退せざる得ない。



「雷雲よ、刃となれ！――サンザーブード！」



ルークが飛び退くと同時に雷の刃が落ちる。が、瞬時に防御譜陣を展開したシンクにダメージはなく、今度はアッシュが舌打ちをする。