59話 生き行くが価値
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「わ……わからない……ただ、真咲に名前を呼ばれてとっさに……アッシュのこと考えた」
「ちっ……俺もとっさに超振動を発動させてコイツに合わせることを考えた」
私が原因?物語とは違う展開だけど、無事に第二超振動が出来た。どうしようか考えてたけど、結果オーライかな。
「そう……アッシュのこと考えた瞬間俺の中に何かが……まるでアクゼリュスを消滅させた時みたいな……でもあの時とは違って自分で制御出来るみたいで……」
ルークがまだ動揺しながらも起こったことを説明しているときだった。
「……第二超振動か。冗談じゃないね」
上からの声に一斉にそちらを向く。階段の上にいたのはシンクだった。
「そんな化け物みたいな力を使われちゃ、ユリアの加護を受けたヴァンにも荷が重くなる。ここで大人しく鍵を渡してヴァンの下に降るか、さっさとくたばるか選んでよ」
当然、大人しくここを通してくれるって言う選択肢はない。ヴァンの下に降っても結局は死ぬには変わりない。
「……どっちもお断りだ!俺はローレライを解放する。その為にはヴァン師匠も……お前も倒す」
「シンク。あんたもイオン様と同じレプリカでしょ!どうしてこんな計画に荷担するの!」
階段の上のシンクを睨みつけるアニス。でもシンクはそんな事興味はないかのように、感情のない目で彼女を見下ろしていた。
「同じじゃない。そんなことおまえだってわかってるだろ?イオンは……七番目のイオンは甘ちゃんだった。預言は未来の選択肢の一つだって信じてさ」
そこでシンクの言葉は止まった。本来ならまだ続くはずだった言葉は発せられなかった。それはイオンが生きているから。
「確かに、アイツは死ななかったけどね」
そう言いながら私を見る。私がイオンを助けたことを知っているんだ。大方、モースにでも聞いたのだろう。