8話 変化の片隅に
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この先で出会う彼女
私のしたことに
変化はありましたか?
セントビナーを発って数日、特に問題無くフーブラス川に辿り着いた。やっぱり、まだあの夢は見るが毎日ではなくなった。あの夜、以来かな?人に、ジェイドに聞いてもらっただけで、もやもやしていた心が軽くなった。気がするだけかもしれないけど。
「ここを超えれば、すぐにキムラスカ領なんだよな?」
目の前の川を見渡して、ルークが言う。生まれて初めて見る川。屋敷の外に出てから、初めて続きで心なしか嬉しそうだ。私もあまり川とか自然に触れる機会がなかったから、ちょっとワクワクしている。こんな状況じゃなかったら水遊びがしたくなる。
「ああ、フーブラス川を渡って少し行くと、カイツールって砦がある。あの辺りは非武装地帯だから、神託の盾の連中も手は出せないだろう」
襲撃される心配はないさ、と説明係(笑)のガイの話を聞いて、ルークは大きな溜息を吐いた。
「早く帰りてぇ…もう、いろんなことがめんどくせー」
「ご主人様、頑張るですの!元気出すですの!」
「おめーはウゼーからしゃべるなっつーの!」
早く帰りたくて仕方がないルークには川を渡ってもすぐには家に着かないのが面倒くさいらしく、励ますミュウの耳を掴んで引っ張って八つ当たりをする。耳を引っ張られているミュウは「みゅう~みゅう~」と泣いている。
「ルーク!八つ当たりはやめて、ミュウが可哀相だわ!!」
ティアが叱咤すると、ルークは舌打ちをしてミュウを放り投げた。落とされ転がっていくミュウを私が拾って抱き上げる。