58話 この時こそが私の願い
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変えたかった現実
抗う事ができるなら
私は迷わず
その力を使うだろう
「……こうして見ると、かなりの大きさだな」
エルドラントの最深部に向けて進む中、ルークが足を止めて辺りを見渡す。それに同意するかのようにアニスも、それに高いね、と頷く。
「元はホドの街ですから……しかし街ごとレプリカを作るとは」
「……くそ……」
街一つをレプリカで作る。ヴァンの最終的な目標は世界をだから何て無謀なのだろうと思ってしまう。ホド出身のガイは複雑な思いが入り交じっているだろう。
「これ以上、レプリカを作らせてたまるか。みんな、行こう!」
先へと進む私たち。そろそろだから気を付けないとと、先頭を歩くルークに視線を向ける。私が最も変えたい未来はそこなのだから。画面上で見覚えのある所へと出た。
「うわっ!?」
「ルークっ!」
突然床が消えて穴が開く。ルーク以外は飛び退き避けるが、私はルークを追って逆に飛び出す。ルークと一緒に穴の中へと落ちていく。頭上からみんなの声が聞こえるけど、今は着地だけを考えなければならない。
「真咲っ」
「きゃっ」
ルークが私を抱えたまま着地してくれたおかげで怪我はない。けど、ルークの方が大丈夫かと訊ねれば平気だと返してくれた。
「おまえたちは……」
「アッシュ!おまえ、どうしてここに!」
聞こえた声の方を向けばアッシュが立っていた。落とし穴の落ちた先にアッシュがいたのだから驚くのも無理はない。私はわかっていて落ちたのだけど。アッシュの方はあからさまに、表情を歪めている。