57話 全てを乗せた彼の地へと
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まさか真咲がそんな事考えてなんてねー」
一応、目が覚めたときにまた何かしでかさないように動きを封じたリグレットをノエルたちに任せ、私たちは先を急いでいた。その途中でアニスが隣に来てまたそう言った。
「有言実行するには難しいからね」
出来たらそれは願ったり叶ったりだ。でも、互いに命を懸けてるのだから何とか助けるなんて事は無謀に等しい。だから言わなかった。それを気にしてしまっては戦えなくなってしまうから。
「次に待ってるだろうシンクにもそうするつもりか?」
「難しいかな。シンクはリグレット以上に」
「でもやるのでしょ?」
そんな簡単に諦めるわけにはいかない。諦めるわけがない。それをみんなもわかってくれている。
「俺たちはローレライを解放しに来たけど殺しに来た訳じゃないからな」
「うん、ありがとう」
私のしてることは余計なことな筈なのに。そう言ってくれたことが嬉しい。あとに残るシンクとヴァンは、限りなくゼロに近いくらい可能性は低い。誰かを失って得る平和が本当に平和か?一番難しい問題。それを成すために進むだけ。
辿り着いた
決戦の地……
それは、それは、
あの始まりから
長い長い道のりだった