57話 全てを乗せた彼の地へと
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「やらせない!」
「真咲か!」
ティアの前へと私が飛び出す。銃弾を防御譜陣で弾く。
「星の記憶があろうと無かろうと、人の人生はその人のものだよ!」
「戯れ言を!星の記憶は人を不幸にする。そのためには世界自体を再生させなければならない!」
リグレットたちにとってはそれが最善の策。分かり合うことは出来ないの?自分の考えが正しいと思いこんでしまえば、そう簡単には分かり合うことは出来ないだろう。ただリグレットの場合はヴァンが望むからと言う理由に変わってる部分もある。
「いちいち星の記憶にまで気に掛けるからいけないんだよ!」
めんどくさい!と怒鳴ればリグレットだけではなくルークたちまでキョトントした顔をした。ああ、もうめんどくさい。本当にみんなめんどくさい。
「自分は自分でいいじゃない!殆どの人がそんなもの気にしてない!」
確かに預言に縋る人は多い。けど今は、預言が無くても生きていけている。無いなら無いで何とかなるものだ。
「貴様がそうでもそうできない者もいる!それが悲劇を呼ぶのだ!」
命を懸けてでもと決意した相手を説得するのは難しいか。ここは一旦距離を取った方がいい。
「あなたは何がしたいんですか」
「説得のつもりだったんですが……」
少々本音が出ました。溜息を吐くジェイドに謝罪する。こんな空気にするつもりはなかったんだけど。
「ですが真咲の言うとおりですわ!ブレイブフィード!」
「何にしても己自身だってな!虚空連衝刃!」
私と入れ替わるように前へと出るナタリアとガイ。二人の攻撃はリグレットへと入り、彼女はたまらず後退した。
「まだですよ。無数の流星よ、かの地より来たれ――メテオフォーム!」
体勢を立て直そうとするリグレットにそんな暇を与えない。ジェイドの放った惑星譜術もリグレットは避けられない。