57話 全てを乗せた彼の地へと
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「残念だ。私がこの手でお前を殺すことになるとは」
目を閉じ、軽く俯くリグレット。実の妹のように可愛がっていた最愛の弟子と武器を付き合わせなければならないとあれば彼女にも思うところがあるだろう。
「……私もです。あなたならわかってくれると信じてました」
胸元で拳を握りリグレットと同じように俯くティア。実の姉のように慕い、誰よりも尊敬する師として接してきた彼女と戦わなければならないのは辛いだろう。
「行くぞ。ティア。そしてレプリカルーク!ローレライの宝珠は渡してもらう!」
譜銃を私たちへと突きつけ構える。これが彼女との最後の戦い。私たちもそれぞれの武器を取り構える。
「レイジ・レーザーっ!」
開始早々攻撃を仕掛けてきたのはリグレット。攻撃を避け四方へと散開する。両手に譜銃を構えたリグレットが四方へと散った私たちに視線を巡らせる。
「爪連龍牙昇っ!」
数秒の間の後、仕掛けたのはアニス。双旋牙からの龍影打の攻撃をリグレットはバックステップでかわす。
「甘いっ!」
「そっちがな!飛燕瞬連斬っ!」
アニスが技を出している隙にリグレットの後ろに回り込んだルークが彼女の体を浮かせて連続攻撃をくわえる。バックステップで着地したと同時のためリグレットはかわせなかった。
「レプリカ如きがっ!!」
さすがはヴァンの右腕といったところか、多少の隙をついても大したダメージなんてない。すぐさま切り返しす。
「聖なる槍よ。敵を貫け!ホーリーランス!」
間合いをとり譜陣を展開させ譜術を放ってきた。その動作に無駄な動きは何一つない。そして威力も申し分なく、じわりじわりと私たちにダメージを与える。
「くっ!」
「ティア!力の差を知りなさい!」
体勢を崩したティアにリグレットは銃を突きつける。