57話 全てを乗せた彼の地へと
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「な、なんだ?」
「逃げるですの!音素が……音素が襲ってくるですの!」
待機しているアルビオール内に警報音が鳴り響く。突然鳴り響いたそれにみんな驚きを露わにし、辺りを見回す。そんな中、ミュウが大声を上げる。
「……ルーク!あれっ!?」
上空に浮いていたエルドラントがこのアルビオールに向かって特攻してくる。即座の判断でノエルはアルビオールを急発進させる。彼女の咄嗟の判断のおかげで巨大なエルドラントと激突することはなかった。けど、エルドラントはそのまま海へと突進し、大陸へと激突する。あれだけのものが激突したのだ、地上はかなりに揺れたはず。
「くっ!」
エルドラントとの激突は回避したけど、今度は対空砲火に襲われる。それもノエルは自身の操作技術で回避し、安全圏まで離脱する。
「なんとか逃げられたけど……」
「まさかあちらから飛び込んでくるとは……しかもエルドラントはこちらに特攻する推進力を得るために記憶粒子を逆噴射した。おそらく地核のタルタロスは完全に破壊されたでしょうね」
ジェイドの言葉にルークだけではなく全員が驚愕した。
「タルタロスが!?それじゃあ地核の揺れは……」
「中和できなくなりました。今はそれでも問題ではありませんが」
地核にローレライがいないのは不幸中の幸いなのか。プラネットストームを再生しない限り、地核が揺れることはない。それは確かにそうなのだ。
「でもアッシュが言っていた通りなのね。エルドラントで特効までしてくるなんて……兄さんにとってローレライの鍵はそれほどまでに脅威なのよ」
ローレライを自身の中に閉じこめたヴァン。ルークかアッシュか……はたまた二人がローレライの鍵を持って現れ、鍵を使ってローレライを解放したら。その恐怖に形振り構ってられなく、エルドラントで突進。