57話 全てを乗せた彼の地へと
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「作戦決行は本日正午だ。我々は戦艦と陸艦で中央大海とイスパニア半島の所定の位置に着く」
「アルビオールの方が移動が速い。作戦開始の時間まではエルドラント下の中央大海に着水し、我々の到着を待ってくれ」
両国の将軍の説明にわかりましたと頷く。連合軍の到着後、時間になったら砲撃が始まる。その援護を受けて、私たちは対空砲火が比較的薄い下方からエルドラントに突入する。可能であれば対空砲火を破壊してヴァンを目指す。
「最終目的はローレライの解放。それでよろしいですわね」
それがこの戦いの作戦。ローレライを解放するためにはヴァンとの戦いは避けられない。
「よし、ルーク。最後だし、ばっちり号令かけてよ」
「お、俺が?」
「だってもうあなたがリーダーのようなものよ」
アニスがニッと笑って言うと、ルークは何で自分がと自身を指さして驚く。けどティアは優しく微笑んで、号令をかけるように促す。
「わかった。みんな、必ず俺たちの世界を守るぞ!」
ルークの号令に全員で頷く。そしてアルビオールが停泊している街の入り口へと向かい乗り込む。
「まだ時間があるな」
「なんだかドキドキするですの」
こちらの動きが悟られないようにエルドラントの下へと着水する。あの後すぐに出発したせいか確かに決行時間までかなり時間がある。待つだけというのは体に悪い。
「総長は本気で来るよね。気合い入れなきゃ」
「入れすぎてから回りしないように」
「そりゃそうだな。気を付けろよルーク」
「俺かよ!」
よしっ!と拳に力を入れるアニスにジェイドは小さく笑いながら注意する。それを見てガイが乗っかるようにルークを見る。自分に振られたことに声を上げるけど、ナタリアに一番心配ですわ、と笑われて言われてしまいがっくりと項垂れる。