56話 前夜に語る思いの果て
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「あとで行くよ。その前にみんなとも話しときたいなって」
ジェイドは多分遅くまで酒場にいるだろう。彼にはちゃんと話さないといけないこともあるし。みんなとは何を話すってわけじゃないけど、なんとなくゆっくりと話したかった。
「アニスはダアトに戻ったら導師守護役に戻るの?」
「一応そのつもりだよ。ただ大変だとは思うけどねぇ」
今の段階でも大変だろうに。ヴァンたちによって神託の盾騎士団は大打撃を負ってるし、預言は撤廃したし。アリエッタとラルゴを生かすことは出来たけど、ラルゴが神託の盾に戻るという可能性は低いだろう。体制が変わるのは間違いない筈。
「今度はアニスがイオン様を支えなきゃね」
「ほへっ!?」
ふふふっと笑いながら言えばアニスはきょとんとした表情を浮かべる。あの時は言わなかったけど、シナリオでのイオンの最後のはきっと私が思っているとおりだろうから。
「まあ、たぶん、ダアトに戻ればわかるよ。それともアニスにはわかってるのかな?」
「な、何の事?」
トボケてるようなそうでもないような。私の言葉に惑わされちゃったかな。でもアニスもって思うんだけどな。
「人のことを言えた義理じゃないけど、素直になりましょうねって事」
「ぶー!アニスちゃんを子供扱いしないでよぅ!」
頭を何度も撫でてあげると両頬を膨らませるアニス。それをするのが子供だと思うんだけどとはあえて口にはしない。
「それよりタタル渓谷に何しに行ってたの?」
「何か役に立つものをルーチェが残してないかってね」
まあ気になって当然だよね。ほぼ何も言ってないし。
「何かあったの?」
「惑星譜術を見つけたからあとでジェイドさんに報告するよ」
これなら役に立つでしょ?と言えば、かなりと返ってきた。使える人間は限られるけど、ジェイドなら使えるだろう。たぶん私も。アニスとはルークを見かけたら用があると伝えてとだけ言ってアニスとは別れた。