7話 決意に中の鎮魂歌
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「ちょうど宿に戻ろうとしたらティアが宿の前にいまして、訳を聞いたらあなたがいないと言うので、捜しに来ました」
そんなことを考えていると、降りますよと梯子のほうを向いた。ジェイドが先に降り、後を私が続く。私が落ちてもいいように配慮してだろう。さっき私の質問の続きだろうか、急にジェイドが口を開いた。わざわざ、捜しに来てくれたんだ。ちょっと、嬉しくなった。
「すみません…風に当たりたくなって」
「また、夢を見たのですか?」
毎晩、夜中に飛び起きれば、いい加減気づかれる。夜、よく見張りをしているジェイドとガイにはその姿は見られている。うなされて、起こされるからきっと、ティアやイオンも気づいているはず。ルークはまぁ……みんな、何も聞いてはこない。
「……はい。私が――殺される夢です」
内容を聞かれた訳でもなかったのだが、こんな夜中に捜させて、迷惑を掛けてしまった罪悪感から話した。
「――血溜まりの中で私が倒れているんです。私を見下ろしている誰かがいて、持っていた剣を私に振り下ろすところでいつも起きるんです」
視線を落とす。だから、ジェイドがどんな表情をしているのかは分からない。先ほど見た夢が鮮明に思い出される。忘れようと、頭をぶんぶんと振る。
「―――!?」
振っていた私の頭をジェイドが撫でた。彼の大きな手が私の頭を数回撫でる。
「無理に話さなくてもいいですよ。ですが、話したほうが楽になる場合もあります」
立ち止まって、私の頭を撫でながらジェイドは言った。撫でられることが心地良くなってくる。落としていた視線を彼に向けた。