55話 君のために出来ること
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「……アッシュ……!」
街の外へと出ようと入り口へと向かうと、アッシュの姿があった。
「……プラネットストームが止まったようだな」
「よかった!そのことをおまえに伝えようと思ってたんだ!」
ちょうどよくアッシュが現れたからか、ぱぁっという効果音が鳴るかのような笑顔を浮かべるルーク。
「いや、すぐわかった。だから俺はおまえに……?なんだこれは……」
何かを言い掛けたアッシュの手にルークはローレライの宝珠を乗せる。予期せぬ事にアッシュは目を丸くして宝珠とルークを交互に見る。
「前に言っただろ。ローレライを解放できるのは被験者のおまえだけだって」
アッシュに会えたことが嬉しいのか笑みを浮かべたままのルーク。
「俺はみんなと一緒に全力でおまえを師匠の元へ連れて行く。おまえはローレライを……」
「…………ろう」
そんな意気込みを見せるルーク。けどアッシュの表情は見る見るうちに怒りへと変化していく。それにルークは気付かない。マズいとはわかってるけど止めるわけにもいかないし、とりあえず放っておこう。
「馬鹿野郎!!だれがそんなこと頼んだ!」
突然怒鳴りだしたアッシュにルークが驚いて肩をビクッと震わせる。言い掛けた言葉も止めてしまうほど驚いたようで、数回瞬きもする。
「何を怒ってるんだよ。一緒に師匠を止めないっていうのか?俺がレプリカってことがそんなに……」
「うるせぇっ!大体いつまでも師匠なんて言ってるんじゃねぇっ!」
アッシュは焦っている、一人で。もちろんルークの態度が気にくわないのもあるけど。未だにヴァンを止めるというルークに甘過ぎなんだよ!と怒鳴りつける。レプリカ世界を作ることが正しいと、確信犯なんだと表情を歪ませ辛そうにしている。ルークにとってもアッシュにとっても今でもヴァンは尊敬すべき師匠だから。