55話 君のために出来ること
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「私も兄と同じ訓練を受けてきました。大丈夫。やります」
「頼むよ」
もう迷いのない瞳で言うノエルにルークが、みんなが頷く。
「なあみんな、本当にエルドラントへいっていいのか?ナタリアはキムラスカの王位継承者。ジェイドや真咲も本当なら軍属としてマルクトの防衛をするべきだしそれに……」
「今更、何をいっていますの?ここまで来て抜けられる訳がありませんわ」
ここにいる人間の立場を改めて認識したのか、ルークがみんなに確認しようとすると、それをナタリアが遮る。
「私は兄さんの……ヴァンのしたことに決着をつけなくてはいけないもの」
「イオン様もきっと、最後まで見届けなさいって仰います」
ナタリアに続いてティアとアニスもついてくると言う意志を示す。
「姉上のレプリカに出会って思い知らされた。一度消えた命をあんな風に復活させるのは、同じホドの人間として許せない」
「私は陛下の命令がありますから。それに一般兵を派遣するとしても隊長は必須ですし」
更にガイとジェイド。すると全員の視線が私へと注がれる。
「……私は、行く末の全てを見届ける。ルーチェとともにね」
もう無関係じゃない。もちろんここにいる全員が。ならば聞くまでもない。
「……うん。わかった。ありがとうみんな」
全員が共に行くと言えば、ルークは小さく笑って礼を述べる。
「ゼーゼマン参謀総長。我々の突入に合わせて援護射撃願えますか?我々はエルドラント内部で対空砲火を無力化し、直接ヴァンの元に向かいます」
ジェイドの提案にゼーゼマンはよかろう、と頷く。優先はヴァン討伐だと。私たち以外に空にあるエルドラントに進入することは出来ないから。ならば後はアッシュと合流してローレライの鍵を完成させるだけ。ノルドハイムたちはケセドニアで待っている言い、私たちは再度頷いて軍事基地を出た。