55話 君のために出来ること
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私がいる意味
この世界に来た意味
それはきっと、
君のためだと信じたい…
「待っていたぞ。エルドラントはプラネットストームという鎧を失った」
「キムラスカ・マルクト連合軍はプラネットストーム停止と同時に出兵準備に入った。貴公らに助力するためだ」
グランコクマに到着するとすぐに軍事基地の作戦会議室へと向かった。そこにはゼーゼマン参謀長官とノルドハイム将軍がが待ち受けていた。プラネットストームが停止たことを確認して、すでに準備をしてくれていた。
「ありがとうございます。でも、まだエルドラントにはあの強力な対空砲火があります。あれをくぐり抜けないと……」
「ふむ。エルドラントの対空砲火には、発射から次の充填まで約十五秒の時間がかかる」
プラネットストームの問題は解決した。けど次なる問題がある。エルドラントから放たれる対空砲火の脅威。あれをくぐり抜けるのは容易ではない。ルークとゼーゼマンの会話にノエルの表情が暗いものへと変わる。
「その時間で砲撃を予測して回避しつつ、接近……兄なら可能だと思いますが……」
視線を床へと向けたノエルが呟くように言う。視線はそんな彼女へと集まる。
「アッシュを捜してギンジさんに交代して貰いましょうか?」
弱気な発言をしたノエルにジェイドが問う。出来ないというのなら無理をさせられないし、私たちには彼女が出来るようになるまで待つ時間はない。だからあえてジェイドは訊ねたのだ。
「……いえ。やらせて下さい。アルビオール二号機の操縦士は私です」
顔を上げて答えるノエル。きっと今まで二号機を操縦し続けた彼女にもプライドがあるのだ。最後まで付き合ってくれる彼女には多大な感謝をしなくてはならない。