54話 彼の者に流れる哀歌
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「くそ!ゲートを閉じさせないつもりか!」
「強行着陸します!」
ラジエイトゲートの上空に付近に到着すると、プラネットストームを止められたくない連中はエルドラントから攻撃を仕掛けてくる。ノエルが必死に避けてくれる。普通に着陸が出来ないと判断し、強行すると言うとルークが頼む!と頷く。何とか着陸をしたのはいいけど、フラフラですのぉ~とミュウが目を回す。
「さすがノエルだな。助かったよ」
「いえ……兄ならもっと上手く突入できたと思います。まだ未熟です」
あの状態で全員無傷でラジエイトゲートへ突入できたのだから、ルークが感心すればノエルは申し訳なさそうに首を横に振る。
「そんなことないよぅ。私たちだけじゃどうにもならなかったもん」
確かにノエルがいなかったら私たちはここに来れなかった。ギンジは今アッシュと一緒でアルビオールを二号機を操縦してもらうことは出来ない。
「もしかしたらエルドラントから敵が出撃するかもしれない。危険だと思ったら退避してくれ」
「ありがとうございます。皆さん、気をつけて」
ノエルと別れてラジエイトゲートの奥へと進む。途中アニスがその足を止め、これって、パッセージリングだよね?やっぱりここにもあるんだねっと辺りを見回す。それにジェイドは当然ですねと返す。
「……ここでアッシュが助けてくれましたのよね」
「……ああ。俺、ホントあいつに助けられっぱなしだな」
外殻大地を降下させたとき、アッシュはこのラジエイトゲートを操作して助けてくれた。小さく笑うルークにティアが当然だわと返す。
「大地を降ろしたのよ。二人でやれただけでも大変なことだわ」
一人の力など微々たるもの。けど一人の人間が簡単に国を滅ぼすこともできる。どちらも真実で、人間の力には常に二つの側面がある。力の怖さを改めて認識しながら、私たちは更に足を進めた。