54話 彼の者に流れる哀歌
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支配…盲信…執着…
どの言葉が正しいか
縋るかのように
それに救いを求める
「ルーク、しっかりして」
アブソーブゲートの最深部に到着すると、地面に巨大な譜陣が敷かれていた。ここがユリアがローレライの剣を使って開いたのだろうと察し、今度は逆に宝珠を使えばいいと結論付いた。ルークが頷いて、譜陣の中央に立って宝珠を掲げる。それと同時にルークはその場に倒れ込む。暫くして目を覚ましたルークはゆっくりと辺りを見回した。
「夢……?ゲートは?」
呆然とした様子のまま立ち上がり状況を問う。
「宝珠に反応して、譜陣が効力を無くしたようです」
「成功したってことさ。やったな!」
無事に譜陣の効力がなくなったと言えば、ルークはよかったと安堵の息を吐く。
「これがあればラジエイトゲートも閉じられるな」
「兄さんたちはどうしたかしら……」
アッシュが追ったはずだけど止められたのかもしくは、と思ってしまうのだろう。いくらアッシュといえどもヴァンとリグレットにシンク相手に無傷と言うことはないはず。ルークが追いかけようと声を掛け、私たちは頷き出口へと駆け出す。
「……シンク……っ!」
出口付近まで来るとアッシュがシンクと戦っていた。ジェイドとティアが連続攻撃をしてアッシュに加勢する。が、シンクはそれをかわして一言も発することもなくこの場から去っていった。
「アッシュ、師匠は!?」
「外だ。モースがイオンのレプリカに第七譜石の譜石を詠ませてるのに立ち会っている」
まだ外にいると聞いて再び私たちは外へと走り出す。