53話 今、ここから始めよう
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「手加減などしては俺は止められんぞ!!」
「――っ!」
無意識のうちに力を弱めてしまっていたようだ。想像したものより威力が弱かったのかラルゴは大鎌で炎を切り裂いたのだ。
「させませんよ!――風塵皇旋衝っ!」
私の前へと立ったジェイドは槍を地面へと突き刺し、起こした竜巻でラルゴを足止めする。
「こんなの!誰も救われないじゃんっ!――斬影蓮旋撃!」
ジェイドの技で足を止めたラルゴにアニスが追撃する。それを避けることができなかったラルゴはダメージを受けよろける。
「世界を腐らせてるのはあなたたちだよ!――雷雲よ、我が刃となれ!サンダーブレード!」
「俺たちはまだやり直せる!――貫く閃光!閃光墜刃牙っ!」
私が放った譜術からFOFが発生し、それを利用してルークが技を出す。
「ぬかせ!おまえたちに何がわかるっ!業火に飲まれろ!紅蓮旋衝嵐っ!」
ラルゴの秘奥技が発動する。広範囲の技に後方でサポートしていたティアとナタリア以外は避けることができず、私も含め立てないほどのダメージを受ける。
「いけないっ!大気に舞し精霊よ、清浄なる調べを奏でよ――フェアリーサークル!」
ティアの術のおかげで大事に至らないで済んだ。もう少し治癒術が遅かったらラルゴが止めを刺しに来ていただろう。
「あなたもいい加減諦めなさい――出でよ。敵を蹴散らす激しき氷塊!セイントバブル!」
「あんたらが幾ら立ちはだかっても俺たちが止める――氷月翔閃!」
ジェイドとガイの連続攻撃にほぼ完全に足を止めるラルゴ。それに止めを刺すのは――
「これで、終わりですわ!降り注げ星光!アストラルレインっ!」
ナタリアの放った無数の矢。頭上から降り注がれた矢を避けれる力はラルゴには残ってなかった。ラルゴは覚悟を決めたように動くことはなかった。