7話 決意に中の鎮魂歌
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「なんですか?」
ティアから紅茶の入ったカップを受け取りながら、イオンを見た。イオンからのお願いってなんだろう?
「また、何か歌ってください」
「へっ?」
まさか歌を歌ってくれと言われると思わなかったので、驚いて持っていたカップを落としそうになった。
「歌ぁ?」
ベッドに寝転んでいたルークが起き上がる。ガイも私に付き合ってくれていたから暇で寝ていたみたいだ。
「はい、とても上手なんです」
「いやいや、聴かせられるものじゃないですよ」
私はカップをテーブルに置いてから、両手を振って否定した。普通にカラオケは好きだが、人に聴かせるために歌うのはちょっと――困ってしまい、どうしようかと考えていると、
「真咲、歌ってみて」
「歌ってですの~」
とティアとミュウが揃って言う。仕方ないなぁ。何にしようか。
「耳を澄ますと微かに聞こえる雨の音」
私が歌う出すとみんなの視線が私に集まる。今回はスキマだ。だって、この歌好きなんだもん。
「――――~っ♪」
歌い終わって周りを見渡せば、イオンが先ほどのように小さく拍手をしていた。歌っている間は何も考えてないけど、歌い終わると照れが生じてしまう。
「上手いじゃないか、真咲」
「ええ、とてもよかったわ」
「上手ですの~」
ガイ、ティア、ミュウがそれぞれそう言ってくれた。ルークにいたっては何の反応もない…予想はしていたけど。ジェイドも何も言わずに私を見てる。けど、何か言おうと思ったのかジェイドが口を開こうとしたとき、…コンコン。
「カーティス大佐はいらっしゃいますか?」
とドアをノックの後にジェイドを呼ぶ声がした。