52話 暗雲を晴らすが為に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「残ってもいい、ついてきて考えるでもいい、どうする?」
「……わたくし、ついていきますわ。そこで考えさせて下さい」
どちらにするかと問えばナタリアは一緒についてくると。一人で考え込むと余計なことを考えてしまうかもしれないし、その方がいいのかも。
「次はプラネットストームの停止か……?」
「そうね。詳しいことはお祖父様なら知っていると思うわ」
次の目的地はユリアシティ。アルビオールへと足を向ける中、ガイが私へと向き直る。
「真咲。さっき港で言ってたのはどういうことだ?」
やっぱり気になるよね。みんなも視線をこちらへと向ける。
「私は、私が知る未来以外にも未来を作れるんじゃないかって思ってる」
そう、この先を知っている。でも、けしてハッピーエンドだと思えない。ただそれを話すわけにも行かない。
「その為に、ルーチェの研究室に一度行きたいってジェイドさんにお願いしたの」
ルーチェは私が知る未来を知っている。彼女の千里眼がそれを見せたはず。そして私がこの地に現れることも。したら、違う未来も見た可能性がある。
「それが一つの選択肢になるなら……」
私は知りたい。現段階で消えるはずだった幾つもの命を助けられた。もしかしたら、彼らも救えるのでは……と私は信じたい。
「わかった。真咲に任せるよ」
「ありがとう、ルーク」
詳しい事情を話せないでいるのに。随分信用されたものだ。それに感謝して、私たちは次の目的地へと急いだ。
現実を知ると言うのは
いつでも酷で辛いもの
けど向き合えられれば
それは強さになる
私はそう信じてる