7話 決意に中の鎮魂歌
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「ん~と、私の世界は国によって言葉も文字も違うんだよね」
「ほぉ」
用意してくれたノートを開きながら答えると、ジェイドは興味有り気に声を上げた。
「私の世界は何百という国があって、ほぼその数だけの言語があるの」
「そんなんに覚えられっかよ」
私が説明すると、ルークが間髪入れずにツッコミを入れた。そんなの当たり前だ。
「ほとんどの人が、自国の言葉しか知らないよ。私も自分の国の言葉しか分からないし」
苦笑を交えて答える。実際、国外に出る必要がなければ覚える必要もないし…まぁ、少しなら英語は分かるけど。
「真咲の国の言葉で”真咲”ってどう書くのですか?」
ガイの隣に腰を下ろしたイオンが聞いてきた。私は開いたノートに『真咲』と日本語で書いた。
「これで"真咲"って読むのかい?」
「うん、フォニック文字から比べると分かりにくいかもしれないけど」
私の書いて文字を見て感心したような声をあげるみんな。まぁ、フォニック文字と比べたら角ばった字だし画数も多いしね。
「…それじゃ、ジェイドさん。よろしく、お願いします」
体を少しジェイドのほうへ向き、頭を下げた。ジェイドは、はいと答えて私に文字を教え始めてくれた。一時間ほどフォニック文字の基礎を教えてもらった。この歳になると新しいことを覚えるのは一苦労だ。
「あとは繰り返し書いて覚えて下さい。文法などはそれからです」
ジェイドはそう言って立ち上がり、お茶を入れ始めた。ティアが、私が入れますといい全員分のお茶を入れ始めた。
「真咲、一つお願いしていいですか?」
向かい側に座り私の勉強に付き合っていてくれていた、イオンが言った。