7話 決意に中の鎮魂歌
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「――あ、ありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
一応起こしてもらったので私がお礼を言えば、含みのある笑みを浮かべたまま楽しそうに返事をした。
「…てか、また子供扱いしましたね?」
「さぁ~?」
ジロリと睨めば、両手をポケットに突っ込みながら言う。よく考えたら、起こしてくれるなら手を貸してくれればいいのに、わざわざ子供を立たせるみたいにしなくてもいいはず。
「――はぁ~。もういいです」
ちょっとキレそうにもなったけど、起こしてくれたのは確かなのでそれ以上言うのは止めた。相手がジェイドだと思うとなおさらだ…だって口では勝てないもん。
「…気になってたんだが、真咲は何歳なんだい?」
ふと、ガイが疑問を零した。ルークとティアもそう言えばといった感じで私を見る。普段はフェミニストなくせに女性の年齢を聞いてくるなんて…これはガイもだいぶ勘違いしているな。
「「「………」」」
私とジェイドとイオンは黙った。というか、ジェイドとイオンも私を見ている。二人は私の年齢を知っている、けど言わない。まぁ、この二人は女性の年齢をバラすとしないだろうけど。
「なんだよ、ジェイドもイオンも知ってんの
か?」
長い沈黙に少々イライラしたようにルークが口を開いた。私はまた溜息をついて、覚悟を決めた。
「――26歳」
私は3人から視線を逸らしてからぼそりと言う。すると、ルーク、ティア、ガイの三人の目が丸くなった。だろうと思ったよ。
「「「えっ?」」」
少し間を空けて声をあげれば、見事に三人がハモった。それは見事に。
「…二度も三度も言わないからね」
私は声を低くして言い、イオンの手を引いて宿屋のほうへ歩き出した。物語通りならこれでいいはずだし。