50話 時に残酷な願い
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「あれ?階段ここで終わっちゃってるよぅ」
上へ上へと階段を上ってきたけど、その途中でそれ以上の階段はなかった。まだ建設途中らしく、辺りを見回すが階段の続きはない。
「リフトがありますわ。作業用の物かしら?」
ナタリアがリフトを見つけ指さす。これに乗っていこうとそのリフトに乗る。またジェイドが馬鹿なことを言っていたけどそこはもうスルーする事にした。
「あぅ~。階段もリフトもない。さすがにこれ以上はマジきっついよぅ」
「くそっ!ここまで来たのに……」
リフトで上れる限り上がってきた。でもリフトも途中で終わってしまい行き止まりになってしまった。そんな中、ジェイドが無言で音機関を見つめていた。
「うん。この装置で昇降機を覆っているガラスを破壊しましょうか」
私たちの視線に気づいたジェイドが笑みを浮かべながらそう言った。あっさり破壊って言うんだからすごいけど。
「そんなことをしては昇降機まで壊れてしまうのではありませんか?」
「ですから、覆っているガラスだけを破壊するんです。ガイ、できますよね?」
「そう言われたら、できないとは言いたくなくないねぇ」
心配をするナタリアにジェイドはガラスだけを壊すと説明する。出来ないわけないだろ的に言われたガイは全くと溜息を吐きながら装置へと近づく。
「うーん……見たところ装置は動きそうだが動力源がないと……やれやれ。芸がないって言われそうだな」
こちらへと振り返るガイにルークがどうしたんだ?と訊ねると、メジオラ高原の時と同じさと答える。それでも意味がわからないのか首を傾げるルーク。それに対してティアがまた何かから動力を奪うってことね、と言うとガイはご名答と頷いた。