7話 決意に中の鎮魂歌
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「おいおい、ルークさんよ。モテモテじゃねぇか」
ルークの後ろから盗み見をしていたガイが顔をニヤニヤしながら言う。手紙の内容は見なくても知ってるけど、やっぱりフォニック文字が読めないのはなぁ。
「大佐、ポイントβというのは?」
「国境の砦、カイツールのことです」
ルークとガイの会話にはまったく触れずにティアとジェイドが話を進めた。
「カイツールか――ひょっとしたら、ヴァン謡将と合流できるかもな」
ガイがそう言うとティアは表情を暗くして俯く。
「兄さんと…」
「おっと!何があったか知らないが、ヴァン謡将と兄妹なんだろ?バチカルのときみたいにいきなり斬り合うのは勘弁してくれよ?」
ガイが苦笑を浮かべながらそう言うと、ティアは静かに呟くように…わかったわ、と返事をした。南の橋を渡ってフーブラス川を越え、カイツールに向かおうとガイが言うと、橋は地震よる濁流で壊れてしまったと聞いたと、ジェイドが言った。仕方ないので、フーブラス川を横断するということになった。
「アニスもその川を渡ったのか?大丈夫だったのかよ?」
とルークが心配そう聞いた。いくら導師守護役と言えどもまだ13歳の少女だから心配なんだろう。
「大丈夫ですよ、アニスですからね♪」
「ええ、アニスですから」
とジェイドとイオンが意味有りげに答えた。私も、少し考えて、
「…アニスだからね」
と答えた。チーグルの森でアニスの生戦闘シーン見ちゃたし――。生トクナガも。
「いったい、アニスって何者なんだ?」
私達が"アニスだから"しか言わないから、ガイが尤もらしい疑問を抱いた。