49話 世界よ一つに
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「感情的な問題もありますぞ……レプリカは限りなく本物に近い偽物なのですから」
「とにかく、まずは会議だ。我が国としての統一見解をまとめるため、側近たちを召集する。話がまとまるまで、おまえたちはファブレ公爵の屋敷で待ちなさい」
「……お父様!わたくしも参加させて下さい」
これから預言会議前の会議をするとインゴベルト陛下が言うとナタリアは前へと出て自分も参加するという。許可をもらったナタリアは安堵の表情を浮かべる。
「それと陛下、例の件でご報告があるのですが……」
「……後ほど私の部屋に来るように」
例の件、と発せられた言葉に目を見開くインゴベルト陛下。後で部屋に来るようにと言う言葉に頷き私たちはナタリアとともに謁見の間から出る。
「ではわたくしは準備がありますので失礼しますわ」
また後ほど、と軽く手を振ってナタリアは自身の部屋の方へと歩いていった。今回は誤魔化す必要がないからある種、よかったと言うべきか。
「じゃあ俺たちは陛下の部屋へと行くか」
「よし、行こう」
とルークの腕を取って歩き出す私。後ろから何やら色んな気配がするけどまあいいや。
「真咲!?えっ、あ……へっ?」
「いいから、いいから」
気にしないとルークの腕に自身の腕を絡ませる。ティアにはちょっと悪いけど、傷心のルークに何て言葉を掛けていいのかわからない。どう言っても慰めにはならないから。
「ジェイドに怒られるぞ」
「こんなんで怒るほど心が狭い人を好きになったりなられたりした覚えはないよ」
私という人間がどういう人間かわかってるはずなのだから。これで怒ったりしたら私の方からお断り。
「……ノロケかよ」
「さーね」
大体、実際年齢七才のルークに嫉妬する方がおかしい。あんまそれをいうとティアに申し訳ないけど。まあ、ジェイドだっとわかってるだろう……と願っている。