49話 世界よ一つに
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「ところでお父様。預言に関しての話し合いがようやくできそうですわ」
ここへと来た当初の目的。預言会議の開催の目処がたったと報告に来たのだ。
「そうか、ナタリア。無事に橋渡しをしてくれたのだな。ご苦労だった。しかし丁度よかった。三勢力で、預言について明快な取り決めをするのは当然だが、わしは新生ローレライ教団への進軍も提案するつもりだ」
新生ローレライ教団のこともこのまま放置するわけにも行かない。かといって個々の国だけでどうにかできる問題でもない。
「確かにこのままじゃ、この地上はレプリカ大地のせいで消されちゃうもんね」
「しかしエルドラントを攻撃するとなると、プラネットストームが邪魔をします」
プラネットストームが邪魔をして近づくことが出来なかったのはすでに実証済み。これはマルクトだけではなくキムラスカでも問題となってるようだ。
「レプリカ問題についても考えなければいかんしな」
「レプリカの問題はそんなに深刻なのですか?」
二言目にはレプリカ、ともなるとこれは些か注意してみていないと。大丈夫なのはわかってるけど、見てるだけで痛々しい。
「今は一時期よりはましだ。どうやらレムの塔なる場所へと向かっているらしく、街からだいぶ姿を消してくれた」
しかしそれまでは、住民との軋轢や財政への圧迫が大変な騒ぎだったと。国一つを作れるほどの人数で、言葉もろくに通じないものも多かったと。それに加えて、レプリカを捕らえてよからぬことをしようとしていた輩もいたとか。
「……やっぱりレプリカには行き場がないのかな」
「それは、今、なんの法整備を出来ないからですわ」
これらの話は一朝一夕でできる話じゃない。その間にも問題は騒動となる。レプリカといえども命がある。そう易々と殺してしまうわけには行かない。難しい問題に、表情を歪めるしかできなかった。