49話 世界よ一つに
夢小説設定
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「みなさん、どうしたのですか?」
ダアトに到着してみんな足早にイオンの部屋へとやってきた。ノックをして返事を殆ど待たずに中に入れば中にいたイオンとアリエッタがびっくりして目を丸くした。まあ、当然なんだろうけど。
「実はイオンに頼みがあって」
「僕にですか?」
突然やって着て頼みごとと言われれば驚くのも無理はないんだけど。今、教団を纏めるだけではなく、先ほどのモースの演説で新生ローレライ教団に対しての対応もしなければいけなくて忙しい筈。でも今これをやれねばもっと大変なことになるだろう。
「ではガイ、説明を」
「やっぱり俺かよ……実は――」
ダアトで別れてからの行動は一部省き、現在キムラスカ、マルクトの協力を得て預言会議を開催しようという経緯を説明する。時折頷いていたイオンに対して、アリエッタは少し首を傾げる。彼女からすれば預言に関する会議の話は複雑なもののようだ。
「わかりました。そういうことなら僕は賛成です。すぐに手配させます」
そう言うなりイオンは机の引き出しから紙を一枚取りだし何か書き出す。すらすらと進むペンが何を書いたのかはここからでは読めない。
「アリエッタ。これをトリトハイムに渡してください」
「わかりました、です」
二つ折りにされた紙を受け取ったアリエッタはぺこりと頭を下げて部屋を後にした。
「すぐに会議できるように準備しておきます」
「よし、俺たちはユリアシティに行こう!」
イオンに後ほどと挨拶をして私たちも部屋を後にする。イオンが生きていて助かるのはやはりこういうところか。みんなも安堵しつつダアトの街から出る。