49話 世界よ一つに
夢小説設定
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「と言っても、それで簡単に何かが変わるとは思いませんけど」
このシナリオ自体がユリアの預言のようだから。何だかんだと何か変わったものは差ほどない。
「ですがあなたのおかげて助かった命も少なくない」
アクゼリュスの住民やイオン様もあなたに救われたんですよ。と珍しくと言ったら怒られるかもしれないけど優しい声音。いつでも卑屈な私を思ってなのかもしれない。
「実際、ケセドニアでもあの親子に感謝されたでしょう?」
ジョン君とミリアムさんたちのことを言っているのだろう。確かにあの時謝されたし、同じ様なことをジェイドにも言われた。考え過ぎなのはわかってるけど、どうしても欲張ってしまう。もっと上手く助けられたんじゃないかって思ってしまう。
「欲張ると上手く行くものも行かなくなりますよ」
と、こめかみの辺りに優しくキスを落とされる。みんなに見られてるんじゃないかと少しヒヤッとしたけど、みんなは各々休んでたり、何か楽しそうに会話してたりとでこちらには気づいていないようだ。んもーっと頬が熱くなるのを感じながら軽く睨めば、向こうは余裕綽々と言った風に笑ってるし。
「何にしても、私からはあまり口出しはしません。手は出しますけど」
「……あなたらしくて突っ込む気もなくなりますね」
これまで勝手なことをしまくったからやれやれと肩を竦められる。できるだけの救済を!目標ではいるから変える気はないんだけど。
「とりあえずは目の前のことから解決します」
「それがいいですね」
この先まだなんて残酷な運命だと言いたくなるような出来事がある。ここで弱音ばかりを吐く訳には行かない。私だけが辛い思いをしているわけではないのだから。
「あー!また真咲と大佐がイチャイチャしてるー!」
相変わらず騒がしいアニスに軽い制裁を加えていると、いつの間にかダアトへと着いていた。