7話 決意に中の鎮魂歌
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「私は今のうちに買い出しを行ってくるわ」
ティアが消耗品を買っておかないと言い、商店街のほうに1人歩き出そうとする。
「俺も行くよ。ルーク、お前も来い」
ガイが荷物持ちが必要だろ?と言った。ルークは何で俺がとかだだをこねたが、ガイが適当になだめる。
「真咲とイオンはここでジェイドを待っていてくれ」
そう言って、三人と一匹は商店街へと消えていった。ジェイドを待たなくちゃいけないから全員で離れるわけにはいかないので私とイオンが待つことになった。
「――そこで待ってましょう」
私が近くのベンチを指差すとイオンは同意した。ただ待っているのも暇だが、ここからあまり離れる訳にもいかない。
「そう言えばイオン様、私に話があったんじゃ。タルタロスでは聞きそこないましたけど?」
ふと思い出したように訊くと、イオンは悩んだ表情をした。そんな深刻なことなのかな?まだ出会って数日で深刻な話ってなんだろう?
「…はい。僕は、たぶんあなたを知っているんです」
――はいっ!?
イオンの言葉に理解できず、目を丸くしてしまう。イオンは目を少し伏せ、下に俯く。
「詳しいことはまだ言えませんが。すみません、思わせ振りなことを言って――でも、僕があなたを信じると言ったのは僕自身が本当にそう思ったからです」
よくは分からなかった。まさか、私の事が預言に読まれてるとか言わないよね…?けど、いつかは教えてもらえるかな?私はそれ以上聞くことはできなくて、分かりましたとだけ返事をした。そのあと何を話していいか分からなくて、なんとなく目を瞑って、息を吸った。そして――。
「―――簡単な事なのに どうして言えないんだろう」
私は急に歌いたくなって、歌いだした。一瞬『カルマ』も過ぎったが、同じバンプの曲、『花の名』。この曲も好きだから。