49話 世界よ一つに
夢小説設定
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「ここにいたのか……」
宮殿を出てすぐの所にいたのはラルゴだった。そうか、本来ならそのイベントがあったんだった。
「ラルゴ……!!」
予想もしてもいなかった人物の登場に思わず身構えるルークたち。
「ようやくのご登場ですのね。会いたくはありませんでしたけれど」
「ははは。そういやなことを言うな。ところでアリエッタはどうしてる?」
まさかアリエッタのことを聞かれると思わなかったのか、はぁ?と声を上げるルーク。シナリオを変えると言うことは予想だにしていなかった事が起こってもおかしくはない。小さく息を吐いてラルゴへと歩み寄る。
「真咲!?」
「大丈夫。大丈夫」
振り返らず手をひらひらと振ってラルゴの前へと行く。頭一つ分以上背の高い彼を見上げる。威圧感がハンパない。けど下がるわけにもいかない。
「アリエッタならもうダアトに戻ってるよ。たぶんイオン様の側にいるはず」
予想外、と言うわけでもなさそうな表情……ただ変わらないだけと言えばそうなんだけど。自分らの元に戻ってこない以上、予想はしてたのだろう。
「おまえが唆したのか?」
「人聞きが悪いよ。あなた達が先にアリエッタを騙してたんでしょう?」
眉一つピクリとも動かない。それこそ言われる言われはないとでもいうのだろうか。アリエッタだけが知らないことがあるでしょ?と言えば、少しだけ、ほんの少しだけ目が細くなる。
「すでにアリエッタにはアニスと存分に喧嘩してもらってイオン様の警護をしてもらってる。当然、今いるイオン様がレプリカだってことも話してある」
後手に後手に回っているのは変わらないけど、助けられる命は助けられてる。満足とは言わないけど向こうとは向こうで私の存在のせいで思うようにはいってないと思う。けど計画には支障ないのだろう……相手がヴァンだしね。