49話 世界よ一つに
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「話は聞いたぞ。ホド諸島の一部が消滅したとか」
「はい。レプリカ大地と本来の大地との間に、疑似超振動が発生したのではないかと考えます」
ホド諸島の一部が消滅した理由を説明し始めるジェイド。今エルドラントを中心に広がっているレプリカ大地は、地表のレプリカ情報を抜き取りながら作られているものと推察。そうするとレプリカ誕生時に、被験者とレプリカが、一瞬第七音素を共有する。この時に、超振動によく似た干渉現象が起きると、ジェイドのあとをゼーゼーマン参謀長官が説明を引き継ぐ。
「……難しくて話についていけねぇ」
「つまりレプリカ大地が誕生すると同時に、被験者の大地が消滅してしまうのよ」
言っている意味がわからないルークが後頭部を掻きながら首を傾げる。そんなルークにティアが丁寧に説明すると、止めないと大変なことになるじゃないか!と表情を一変させる。
「レプリカ大地を作っているフォミクリー装置はどこにあると思う?」
「エルドラントでしょうね。大地の情報を抜き取るには、相当の時間がかかります。今ならまだくい止められる」
貴公らに任せてもいいか?というピオニーの問いにナタリアがもちろんと頷く。空からはアルビオールがある私たちが地上からはマルクト軍が、そしてキムラスカからも協力を得て、エルドラントにあるだろうフォミクリー装置を止める為に動く。
「ねぇ、ナタリア。それなら預言会議について、今、提案してみたらどうかしら」
「そうか。そこでキムラスカとマルクト、それにローレライ教団が足並みを揃えられれば、新生ローレライ教団に対抗できるよな」
ふと思い出したようにティアがナタリアへと向き直る。ナタリアの目的だった預言をこれからどうしていくか国際的に会議を開催するという提案を今すべきでは、ということにみんなもその通りだと頷く。