49話 世界よ一つに
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「聞け!預言を忘れし愚かな人類よ」
宮殿へと入ろうとした時、空から聞こえた声。どうやっても忘れようのない声に一同は足を止めて天を仰ぐ。
「モースの声!」
「なんだ?どこから聞こえるんだ?」
「わかりません。空……のようですが。まさか……」
ありえないと、言いたいのか空を仰いだまま目を細める。
「我が名は新生ローレライ教団の導師モースである。ひゃは、ひゃははははっ!今や世界は魔界に飲まれ、瘴気に包まれ滅亡を迎えようとしている。それは何故か!キムラスカとマルクトの両国が、始祖ユリアの預言をないがしろにしたためだ」
モースの声が辺りに響き渡る。この声は世界中の人間が聞いているのだろう。
「両国は偽りのユリアの使徒に騙され、預言を無視するという暴挙に出た」
胸の奥で何とも言えぬ感情が走る。これを何て言うのかなんてもう知っている。
「そこで私は預言を守るために新たな教団を設立した。それが新生ローレライ教団である」
彼を哀れと思いながらもやはり憤りは隠せない。けどそれを黙って聞いている。
「我々新生ローレライ教団は中央大海に、かつてのホド島――栄光の大地エルドラントを建造した。ここを中心に、今一度世界を預言通りに進めるのだ。ひゃははははっ!そして我々は預言をないがしろにするキムラスカ・マルクト両国に対して、謝罪と降伏を要求する。
これが……う、う、受けいられぬ場合は……げふっ、武力行使も……やむを得ない……!いずれ改めで新生ローレライ教団がら使者を送る。両国の誠意ある返答を期待する。ぞ、ぞじで両国民たちよ。そなたらの王が預言を否定しだ時には、反旗を翻すのだ。正義わユリアの預言ど共にある!ひゃはははははっ!」
長い長い演説が終わり辺りは一気に静まりかえる。両国王も頭を悩ませているだろう。