49話 世界よ一つに
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「ホドだとすれば、フォミクリーによって作られたレプリカということになりますね」
「間違いなかろうな。超振動によるホド島消滅作戦の直前、実験と称してホドのレプリカ情報を抜いたはずじゃ」
ホドのレプリカと聞いて表情を変えたのはガイ。心境としては複雑なんだろうな。
「だから新生ホドか……そういや、あの辺りでも大量の第七音素が使われてるって話だったな」
「ええ。そうなるとこれはやはりヴァンの仕業なのでしょうか」
「でもレプリカたちは、モースがどうとか言ってたぜ」
レプリカの島だというならヴァンが関わってるのだと思うだろう。だけど新生ホドに迎えるとレプリカたちと約束したのはモース。そんな会話をしているとドンドンドンドンっ!と激しいノックのあとこちらからの返事を待たずに兵士が入ってきた。
「報告します!ホド諸島の一部が消滅した模様です!原因は不明!」
兵士からの報告に驚きを露わにする。ゼーゼマン参謀長官はジェイドを見て、どう考えると問う。
「大地の音素が干渉しあって、超振動が起きたのでは?」
「うむ。そうじゃろうな。わしは陛下のところへ行くぞ!」
そう言ってゼーゼマン参謀長官は足早に去っていった。何が起こっているのかわからず不安がるアニス。
「陛下のところへ行きましょう。そこでお話しします」
大まかな予測が立っているジェイドがここではということでピオニーの元へ行こうというのに頷く。
「ピオニー陛下は謁見の間か?」
「現在の状況ならそうでしょうね」
会議室を出て軍事基地の出口へと向かう。すでにアニスなんかは面倒だと両肩を落としている。
「急がないとな」
ゼーゼマン参謀長官を追うように私たちも足を早くする。宮殿の前へと辿り着いた時、その声がどこからともなく聞こえてきた。