48話 彼らの標の向く姿
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「では彼らの行き場がなくなるのでは……!」
「そうですね。ですが彼らがその事実に気付くのはまだ先の事でしょう」
レムの塔に辿り着くのにかなりの時間を要するだろう。船などは使えず、ほぼ歩きで行くのだから。
「あの人たちはモースを信じてるからな……」
「なあ、あの空に浮かぶ島は本当にホドなのか?そうだとしたらあれはヴァンの計画していたレプリカ大地ってことになるぜ」
ガイからしたらホドと言われては気にならないわけがない。自分の故郷のレプリカなのだから。
「上陸してみればわかるんじゃない?」
「危険な気もしますが……まあいいでしょう」
じゃあノエルに頼んであの島に行ってもらおうと私たちもこの場を後にすることにした。
「大佐、大佐ぁ~」
「何ですか、アニス?」
戻る途中、テケテケと近寄ってきたアニスがジェイドに話しかける。何か企んでもなくもない表情に何となく嫌な予感が走った。
「もしさっきのレプリカが##NAME1##だったとしても見捨ててますかぁ?」
邪気のない……実際は邪気まみれ……笑みを浮かべて話った言葉に私やジェイドだけではなく全員が固まった。
「………見捨てます」
「その間は何ですか!?何で迷うんですか!!」
どう答えられても困るんだけど。とりあえずアニスにはあとでお仕置きね、と頭に手を置くと、後ろでアニスが悲鳴を上げた。
彼らは何処に向かうのか
救いとは何のなのか
わからぬまま進む
そこに光があると信じて…