48話 彼らの標の向く姿
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「大変だ!モース様が我々を残したまま、計画を!」
一人のレプリカが勢いよく駆け込んできた。レプリカが発せられたそれにレプリカマリィたちは驚愕しあわてて外へと出る。そのあとを私たちも追う。外に出てすぐに私たちが見た物に驚きを隠せなかった。海の中から大地が浮かび上がる。
「どうなってるんだ!あれは一体……!」
空に浮かぶ島、というよりは大陸に全員が驚愕する。空に大地が浮かぶこと事態、驚くなという方が無理だ。その驚きの表情はレプリカたちも浮かべていた。
「モース様!我らも新生ホドに迎えて下さる約束では……」
レプリカマリィが浮上した大地に向かって叫ぶ。ルークたちはその声に一斉に彼女へと顔を向ける。
「新生ホド?じゃああれはホドなのか!?」
ホドという言葉に更なる驚愕を覚える。レプリカの一人が我々はどうしたらいいのだ!と頭を抱える。
「レムの塔へと向かおう。そこがモース様との約束の場所だ。必ず迎えに来て下さる」
「しかししまの航行装置はフォミクリーと共に壊されたぞ」
「このまま海流に乗れば陸に辿り着く。そこから歩いていけばいい」
レプリカたちはそう言って去って行ってしまった。私たちはただそれを彼らの姿が見えなくなるまで見送った。
「……行っちまった。どうする?あの人たちをこのままにしておくのか?俺にはモースがあの人たちを受け入れるとは思えないけど……」
モースを自分らにとって希望なのだろう……いや、神なのかもしれない。被験者を殺してでも生きようとしているが、その道を示す者も欲している。
「まあ、私なら見捨てますね。レプリカ情報さえ残ってさえいれば、わざわざ彼らを搬送しなくても無限にレプリカを作れる」
眼鏡の位置を直しながら言うジェイド。彼らを迎えに行かずに行動をしたのだから、そのつもりはないと私たちも思う。