48話 彼らの標の向く姿
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「イオン様は……優しいです。イオン様は何も悪くないのに、アリエッタに謝ったです」
本物の導師イオンじゃなくてごめんなさい。とイオンは謝ったと。イオンはアリエッタにずっと隠していたことに罪悪感を感じてたのは知ってた。だから謝ったんだ。
「イオン様がレプリカだと知っても、アリエッタはイオン様を守っててくれたよね?」
だから、もうわかるでしょ?とアリエッタから体を離す。
「……ルーク……ごめんなさい、です」
すん、と鼻を鳴らして頭を下げる。ルークも怒ってないよ、とアリエッタの頭を撫でてやる。
「アリエッタ。ヴァンや六神将にモースはイオン様がレプリカだって知ってる。彼らが病死した被験者の身代わりにしたんだから」
「でも俺らにとって今いるイオンが本物なんだ」
アリエッタに味方になってほしいとか、ヴァンたちと敵対してほしい訳じゃない。視界の端でアニスがあまりいい顔をしていないのはわかってる。ただ一人無知でいさせる間違いだと思うし、私たちの気持ちも知ってほしかった。ただそれだけ。
「アリエッタ。そのフォミクリー施設は何処にあるの?」
「あっち、です」
更に奥の方を指さす。
「ありがとう」
「アリエッタ……ダアトに戻る、です」
ぺこりと頭を下げてライガに乗って去っていった。よかった、と言うべきなのか。決闘なんて事が起こらなかったことを。
「アリエッタの話が本当なら、ここはヴァンが使っていた設備の一つだと思っていいでしょう」
「そうですわね。もう少し調べてみましょう」
アリエッタにフォミクリー施設の場所は聞いた。調べる価値ありと、この先にあるフォミクリー施設を目指すことにした。