48話 彼らの標の向く姿
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あれ……!島が動いてないか!」
アルビオールの窓から海を見下ろしていると何か見えたらしくルークが声を上げる。その声に全員が外を見る。確かに島がそこにはあった。
「浮島?物理的にあり得ない……」
フォミクリーの発案者としてそれはあり得ないと表情を険しくするジェイド。実際に見るとある程度の人が住むには十分に大きい島だった。
「あの島……見覚えがある気がするんだが……」
口元に手を当ててその島を見下ろすガイ。必死に思い出そうとしているようだけど、すぐには思い出せずに小さく唸る。
「降りてみませんこと?もしかしたら何かわかるかもしれませんわ」
「そうね。お祖父様が言っていた第七音素を大量に消費している施設って、あの島かも知れないし」
ノエルに島の何処かに着陸してくれるように頼む。数回旋回した後に、降りれるところを見つけたのかゆっくりと機体を地面へと降ろす。
「やっぱり、覚えがあるんだが……」
「フェレス島ではありませんか。ホド消滅の影響で津波に消された……」
島に降り立ち辺りを見回すガイがまた呟く。それにジェイドが答えると、ガイはハッとして顔を上げて、ジェイドを見る。
「そうだ!ホドの対岸にあったあの島だ!」
やっと謎が解けたと言わんばかりに声を上げるとルークが、フェレス島?と聞き返す。ホド諸島の島でホドがあった頃は交流があったと説明する。
「でも……いくら津波に襲われたとしても、陸が浮島になるなんて……」
「ええ。おかしいですわ。自然現象とは思えません」
「何かあるってことだよね。奥へ行ってみよう」
自然とは思えず何があるかわからない。それをふまえた上でルークが気をつけていこうとみんなに促す。ともかくまずは奥へ行ってみようということで一斉に歩き出した。