7話 決意に中の鎮魂歌
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「戦わなきゃ身を守れないなら、戦うしかないだろ!俺だけ隠れてなんていられるか!!」
ルークはしっかりと前を見て言った。みんなからはまだ厳しい目が向けられている。仕方がない、
と言い訳しても目の前の現実はそうはさせてくれない。戦うのは嫌だけど、ただ守られてるのも嫌だ。その気持ちは少しだね私にもわかる。
「もう、決めたんだ。これからは躊躇しねぇで戦う」
「……人を殺すということは相手の可能性を奪うことよ。それが身を守るためでも」
ティアが一歩ルークに近づく。私たちを追ってきているのは人間の兵士。戦うということは人を殺すこと。昨日のことが脳裏に蘇る。
「恨みを買うことだってある」
ティアに続いて、ガイも言う。二人ともルークのことを思って言ってくれているんだ…無理して戦うことはないと。2人の言葉に私はグッと奥歯を力を入れる。
「あなた、それを受け止めことができる?逃げ出さず、言い訳せず自分の責任を見つめることができる?」
追い討ちを掛けるように、ティアは無表情で言った。ルークは真っ直ぐティアを見つめる。追い詰めるような言い方をするのはルークにその責任を負えるか。出来ならいない何もしなくてもいいと彼らの優しさ。
「お前も言ってたろ。好きで殺してる訳じゃねぇって。決心したんだ、みんなにも迷惑はかけられないし、ちゃんと責任は背負う」
もう瞳は揺れていない。ルークなら大丈夫だよって言ってあげたいな。
「でも――」
「いいじゃありませんか、ティア。ルークの決心とやらを見せてもらいましょう」
「無理するなよ、ルーク」
まだ、何か言いたげなティアにジェイドが言葉で制し、ガイが心配そうに声を掛けると、ルークは頷いた。私は隣にいたイオンと顔を合わせ、軽く微笑んだ。
「では、真咲はイオン様の側にいて下さい。魔術での援護をお願いします」
「わかりました」
ジェイドの言葉に私は頷いた。話が纏まったところでセントビナーに向けて歩き出した。