48話 彼らの標の向く姿
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あら、もうよろしいんですの?アスターさんにお話は伝わりました?」
バザーへ向かうとナタリアとアニスはすぐに見つかった。声を掛けると笑顔のナタリアと不機嫌顔のアニスが振り返る。
「ああ、一応ね」
「……ルーク。後でちゃんと報告してよね」
ギロリと睨みつけると、ルークは一瞬たじろぐ。まあアニスの状態を利用して話を聞きに行ったのだから仕方ないけど。
「わかってるよ。ごめんな」
「変なの。大佐じゃなくてルークが謝るのさ」
本当に全くだ。ルークは本当にいい子だから罪悪感を感じちゃうんだ。
「やー。助かりますよ、ルーク」
「ジェイドさん?」
笑顔でルークに礼を言うジェイドに私も笑みを浮かべて名を呼ぶ。するとさっきのことを思い出したのか、笑顔を消し、うっと押し黙る。そして少し俯いて眼鏡を直す仕草をする。
「大人の対応……期待してますよ?」
「……はい」
何が起こったのかわからないのか皆目を丸くしてキョトンとする。偶には痛い目を見なくちゃいけない。自分の言葉には責任を持って対応しなくちゃ。立ち回りが上手い分、逆に切り替えされると黙るよね。
「なんの話ですの?」
一番状況理解できていないナタリアが首を傾げる。知られることはマズいのでルークも慌てて首と両手を振ってなんでもないと。
「そうですの?それにしても新生ローレライ教団のことは気になりますわね」
「とにかくイオン様とお祖父様に相談しましょう」
本来ならイオン亡き後はユリアシティのテオドーロが責任者になるけど、イオンは生存している。まずは彼に相談するのが一番だろう。
「となると、ダアトに行ってからユリアシティだな。俺はあの街が好きなんで嬉しいね」
ニコニコするガイにティアがどうして?と訪ねる。すかさずルークが音機関と言えば冷たい声で、ああと納得する。悪いけど私でもそう返事するや。