47話 指すべき場所は何処にある
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「お、お帰りなさい。あの、お父様はなんて……?」
城の前でモジモジしながら待っていたナタリア。それを理由で待たせていたことをすっかり忘れていたルークは少し慌てる。
「いや、アッシュがいるからって言ってたけど」
「アッシュが?お父様はアッシュとわたくしをと考えていますの?ではあなたは……」
うーん、やっぱりルークは嘘が下手だね。素直で良い子なんだけど。
「あー、いや、だから俺かアッシュかってさ」
「それより、城で気になる話を聞きました。例の預言士がケセドニアに向かったとか。ついでですから追いかけてみましょう」
段々ボロが出そうなルークを遮るかのように割り込むジェイド。極々自然なその態度は私とアニスはジト目で彼を見る。
「まあ、もしかしたらそのままマルクトへ向かうかもしれませんわね。わかりましたわ。イオンへのご報告はその後でよろしいかしら」
本当にあっさりと受け入れたナタリアにちょっと引きながらも一同頷く。じゃあケセドニアに行ってみよう、とルーク、ティア、ナタリアが歩き出す。
「……大佐ってホントに嘘が上手ですよね。しれっとしてますもん」
アニスがわざとらしい溜息を吐く。ルークのように狼狽えりはしないジェイドに溜息を吐きたいのはガイもだろうな。
「いえいえ。心苦しくて仕方ありません」
「よく言うよ……」
「……はぁ」
どうやったらあんな性格になるんだろうか。思わず出た溜息にジェイドはにっこり笑った。
「真咲。あとでお仕置きです」
「なにゆえーっ!?」
すんなりケセドニアには行けないようです。怖いからティアとナタリアの側にいようと心に誓いました。
苦難はいつでも訪れる
それは誰しも同じ
あなたが真実を知るのは
もう少し先の話