7話 決意に中の鎮魂歌
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もう、迷わない
ここで生きて行くんだ
そして、守るんだ
守れるものは全部
「この先、私とガイとティア。そして、真咲で陣形を取ります。あなたはイオン様と一緒にいて、もしもの時は逃げてください」
「…えっ?」
セントビナーに向かう道中、ジェイドが言った。その言葉に私達は頷いたが、ルークだけは戸惑いの表情を見せる。
「おまえは戦わなくても大丈夫ってことだよ。さぁ、行こうか」
目をぱちくりさせている、ルークの肩をガイが叩いた。
「ま、待ってくれ!」
それで、我に返ったルークが先を歩き出したみんなに向かって叫んだ。まだ迷いのある瞳でみんなを見つめる。そんなルークにみんな振り返る。
「どうしたんですか?」
ジェイドが何事かと聞けば、ルークは少し間を空けて言った。
「――俺も、戦う」
微かに声は震えていた。今のルークの精一杯。たとえそれが、強がりでも。
「人を殺すのが怖いのでしょう?」
「――怖くなんかねぇ」
ジェイドの言葉にルークはさらに強がる。けど表情がより強張っていく。
「そ、そりゃ、やっぱちっとは怖えとかあるけど…真咲も戦うんだろ?」
ルークが私を見る。瞳にはまだ、揺れていた。私はそんなルークから目を離さず真っ直ぐ見つめ返す。
「うん、戦う。守られるだけは嫌だから」
ほんとは違うの。
私も怖いよ。
もう、振り返らないために戦うの。
「その力を持っているから、手に入れたから戦うの」
私はルークに微笑んだ。決意を見せるために。ルークは驚いた顔をしたけどすぐに深呼吸をして、決意したように拳を握り締めた。