47話 指すべき場所は何処にある
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「うぬぅ!もうすぐエルドラントが浮上するというのに捕まってたまるか!」
海を見て叫ぶモースの姿。本当に港にいたことに驚きつつも、目的の人物を目の前にし睨みつける。
「待て!モース!」
「潔くローレライ教団の査問会に出頭し、自らの罪を認めなさい!」
港をウロウロするモースを包囲する。私達の顔を見て、モースはチッと舌打ちをする。また私達に出会したものだからだろうけど。
「冗談ではない!罪を認めるのはおまえたち預言を無視する愚か者共だ!私は正しい!おまえたちには何故それがわからぬのだ!」
一人キレたモースが怒鳴り散らす。預言に囚われた可哀想な人。そう見えなくはない。コイツのことは正直嫌い。どうなろうと構わない……と思ってた。ただ物語が終盤へと近づくにつれて私の心に迷いが生じる。そんな中、現れる。
「そうですとも、モース様!」
譜業椅子に乗ったディストが空から現れた。彼の登場にモースの表情が変わる。待っていたと言わんばかりに笑みが零れる。私の言っていた意味がわかったのか、ジェイドがまた私を見る。こればかりは私のせいではないんだけど。
「……ディスト。いっそのこと、ず~っと氷付けにしておけばよかったかもし知れませんねぇ」
「それかザレッホ火山に放り投げてもよかったかも知れませんよ?」
仕返しは一応したけど、あれで気が済むわけがない。珍しく私が乗っかれば、ジェイドは満足げな笑みを浮かべる。
「だ、黙りなさい!あなたは昔からすぐに約束を破って!##NAME1##もです!ひ、人にあれだけのことをしておいて!」
とその場で、譜業椅子に乗ったまま地団太を踏む。いつ見ても面白い光景だね。
「そんなことはどうでもいいんです!さあ、モース様、こんな奴らは放っておいて、エルドラントヘ参りましょう」
ディストをいじるのは楽しい。それはともかく、仕切り直すように、こほんと席を一つ吐きモースに手を差し伸べる。口角を上げニヤリと笑いながら。