47話 指すべき場所は何処にある
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「元々ローレライは、地核からの解放を望んでいたようだ。俺やルークに接触したのも、地核に留まることでこの星に悪影響が出ると考えたためらしい」
アッシュの言葉にジェイドが口元に手を置き少し考え込む。
「確かにティアの体に乗り移ったローレライは、そんなことを言っていましたね」
「それなら、ローレライが閉じこめられている場所は地核なのですか」
私が閉じこめられている限り……確かにそう言った。ローレライが地核に閉じこめられていたのはアッシュの言うとおり間違いない。けど……
「いや。今はいない。ローレライはおまえたちがヴァンを倒した後、地核から消えた」
「ならどこに……」
ここまで言うとアッシュの表情が一気に険しくなった。
「……奴は俺との最後の接触で言っていた。ヴァンの中に封じられた、とな」
と、私を見て言った。アッシュにつられるかのようにみんなも私を見る。ヴァンの事についてはアッシュ以外のみんなには言ってある。今更ながら先に言ってしまったことに後悔を覚えるが、それこそ今更だ。
「ヴァンは……地核に落ちたときに、ローレライを自分の中に閉じこめた」
アッシュがローレライから聞いた通りね。と言えばアッシュはそっぽを向いて舌打ちをする。
「総長が生きてるのは真咲から聞いてたけど。だけどあのときの総長、ものすごい怪我だったよ」
あの状態でどうやって、と眉を顰めるアニス。言い方は悪いけど、多対一で全力でボコッちゃったもんね。とは言っても向こうは私達全員に匹敵するだけの力を持ってたのだから仕方ない。
「そこまで俺にはわからない。とにかくヴァンはローレライを体内に取り込んだ」
第七音素には癒しの力がある。それがヴァンにとっては幸いしたんじゃないか?とアッシュ。ローレライを取り込んだことによって傷は回復した、と言う。