47話 指すべき場所は何処にある
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「……あ」
考えに耽っていると、視界の端に、しゃがみ込むルークの姿が見えた。拾ったそれを凝視するルーク。同じくその様子を見ていたガイが声を掛けたけど、ルークはただのゴミだったと誤魔化す。と言ってもルークは嘘が下手だからガイもジェイドもわかってるんだろうな。
「……ここにも宝珠の気配はないか」
セフィロト内に入ると、剣を掲げてぽつりと呟くアッシュの姿があった。あの姿を見ると知っているのに教えないことが心苦しくなる。まあ、アッシュは聞く気がないけど。
「もしかして、その剣がローレライの鍵なのか?」
アッシュの側に寄りながらルークが問う。この声をアッシュは眉を寄せて、またおまえたちかと振り返る。が、ナタリアが前へ出るとその表情は少し柔らかくなる。全く、ナタリア馬鹿なんだから。
「アッシュ、教えて。ローレライはどこに閉じこめられていますの?それにヴァンは生きているのですか?」
「おまえならローレライと連絡が取れるんだろ?ローレライがどこにいるのか知ってるんだろ?」
ナタリアとルークの質問責めにはさすがに嫌そうな表情を浮かべる。これがルークだけだったらキレて怒鳴りつけるだけで答えてくれないんだろうな。
「……いや、外殻大地降下の日からローレライの声は聞いていない」
呼びかけにも応じないと首を横に振った。被験者であるアッシュの呼びかけにも応じない。それがどういう状況なのかわからずみんな顔を見合わせる。
「それならおまえが知っていることを話してくれないか?」
「アッシュ、お願いですわ!」
ナタリアのお願いを断れない自分になのか、ただ面倒なだけなのか、はぁと息を吐くアッシュ。たぶん両方なのかもしれないけど。それでもアッシュは何だかんだで面倒見はいいから説明してくれるけど。