47話 指すべき場所は何処にある
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「と、とにかくアッシュはいるんだな?」
「奥で宝珠を探してるよ。あたしらはここで待機さ」
こんな寒いところでとボヤく。奥にアッシュがいるとわかったルークが、今度こそあいつと手を組むんだと勇み足で先を歩き出すと、ノワールが後ろから、言い争いになるのがオチだと思うけどねぇ……と呟いた。それについては同感だね。
「真咲」
やれやれと、先に歩き始めてしまったルークを追って歩き出すとほぼ同時に名を呼ばれる。スッと、ごく自然に隣に並ばれる。
「あなたは……宝珠のある場所も知ってるのですよね?」
「知ってますよ」
確認したかっただけだろうけど、考え込まれてしまった。何か思うところがあるのか、別に何かか。
「……いえ、わかりました」
もしかして、さっきのルークを思いだしたのかな。まぁ宝珠は剣と逆で音素を拡散させてしまう。それとも、ローレライの剣はアッシュが持っている。あとは宝珠。ただ契約するにはユリアの大譜歌が必要だ。私にはわからない何かを考えてるんだろうな。
「結局、ここで雪崩に巻き込まれた人間は、みんな助かったというわけですわね」
「そういうことになるな」
進んでいる内にいつの間にか、以前アリエッタたちと戦った場所へと着いていた。戦闘後に雪崩に巻き込まれ、彼女らへ死んだと思っていた。大怪我はしたもの一命は取り留めていた。
「教官たちはどうしてモースに協力するのかしら。モースと兄さんの目的は違っていた筈なのに……」
「ですが、以前から協力している節は見受けられました。利害一致している時は手を組む……或いは、お互いがお互いを利用しているのかもしれません」
利用しているのはヴァンと六神将。モースは全てを知らない。ただいいように使われているだけ。そうとわかっているのに哀れだと思うことも同情することもできない。地獄に堕ちて当たり前だと思う私も、いつか罰が当たるのだろうか。