46話 それが私の望みだから
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「あなたはこれも知っていて黙っていましたね」
ルークが少し離れてついてくるのを確認してから、隣を歩く私へちらりと視線を向ける。
「すみません。辛いことを言わせてるのはわかってます……」
残虐行為と言われても私の意志を変えることはない。ルークが可哀想ではあるけど、今はそれに耐えて乗り越えてより成長して欲しい。誰かに言われたとおりにしても成長しないことを理解してるはずだから。
「いいんですよ。悪役は慣れてます」
「ルークもわかってますよ。自分を思って言ってくれたことだって」
ただ、できるなら超振動を使って瘴気を消したかったのだろう。自分が消えればいいだけなら、ルークは迷うわない。消すために一万人の命を犠牲にしなければならない。アクゼリュスの件を後悔してるルークにそれはできないとわかっていて言ったのだから。
「私はそんなに優しくありませんよ」
「そういうことにしておきます」
ルークが元々持っていた優しさがみんなにも伝染してる。それが目に見えてわかるのがジェイド。
「真咲。何を……」
「私は今のそんなジェイドさんが好きなんですよ」
言ってから照れくさくなって私は走り出した。やっぱり気持ちを言葉にするのは恥ずかしい。急に走り出したからか、気を使ってかわからないけどジェイドは追いかけてこなかった。
見守るだけは辛い
見守られるだけも辛い
それでも私は望んだ
未来は……皆で作りたいと