46話 それが私の望みだから
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「おお、今度はおまえさんたちか!しかしたい変なことになってしまったな」
研究所へと行くと、私たちに気づいたスピノザは何やら興奮した風な様子だった。
「やっぱりタルタロスじゃ抑えきれないほど、地核の振動が激しくなってるのか?」
「うむ。このままでは再び大地が液状化するかもしれん」
そうなったら元の魔界に逆戻り。すでにパッセージリングは停止しているからディバイディングラインも作り出せない。新たな何かを考えなくてはならない。
「やっぱ封じ込めるためだけじゃなくて、根本的な瘴気の消滅を考えた方がいいのかな」
うーんと唸るルークをスピノザが思うところがあるのかジッと見つめる。
「それなんじゃが。ルークの超振動はどうじゃろか」
「超振動で瘴気を消すのか?そんなことできないんじゃ……」
それができると信じてアクゼリュスで超振動を使った。実際はパッセージリングを壊すために使われた。その時のことを思い出したのか表情が暗くなる。
「超振動は物質を原始レベルにまで分解する力がある。わしは超振動は専門ではないが、可能じゃろう」
アクゼリュス消滅時の超振動を単純計算したところ、かなりの力のようですし。と同室していた研究員も言葉を続ける。それを聞いてルークとジェイドが考え込む。
「そう言えば先程の口振りでは先客がいらしたようですが?」
「ああ。アッシュじゃよ。外殻降下時の第七音素の流れとやらを調べているとか……」
思い切り話を逸らしたね。理由はわかってるけど。
「アッシュ!?アッシュがここに来ていたのですか?」
「あいつは今どこに!?」
「ここで測定していたセフィロトの情報を食い入るように見ていたが……」
アッシュの名を聞いて食いついたのはやはりこの二人。研究員からロニール雪山だと聞いて次の目的地はロニール雪山になった。