46話 それが私の望みだから
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「うん、大丈夫。私の血中音素が元に戻ったから平気だよ」
それに念には念をってダアトの側に着いてから移動方陣を使ったんだし。と説明すれば納得したのか頷いた。
「でなきゃジェイドさんが許可してくれないって」
「それもそうか」
「ははは。二人とも後で覚えてなさい」
何か変なこと言ったわけじゃないのに何で!?と二人で思わず手を取って怯えていると、その態度が物語っているでしょう?と返されてしまった。うぅ…後が怖いよ。本当に。
「……みんな」
私とルークが怯えてるところにアニスと、アリエッタにイオンがやってきた。ただの話し合いでは済まなかったのか、二人の頬は腫れていた。
「みなさん、ご迷惑をかけました」
「……ごめんなさい、です」
イオンと一緒に頭を下げるアリエッタ。何処まで話を聞いているかわからないけど、さっきまでとはアリエッタの表情が違う。
「アリエッタ。お願いがあるの」
少し泣きそうな顔のアリエッタの側へと行く。視線を合わせて立つ。何ですか?と首を傾げるアリエッタの肩に私は手を置く。
「この先、またヴァンたちがイオン様を狙うかわからない。だからアリエッタが守ってあげて欲しいの」
私たちはまだやることがある。イオンを生かすことはできた。けどここに置いておけばまた狙われるだろう。かと言って、今のダアトから彼を連れ出すわけにも行かない。導師と大詠師が不在というわけにはいかないから。
「アリエッタならできるよね?」
「はい、です。イオン様は……アリエッタが守る、です」
イオンは話したんだ。全部を。アニスのことも勿論だけど、自分のことも。自分がレプリカでアリエッタの知るイオンではないことを。アリエッタだけが何も知らされてなかったことを。知っても尚、アリエッタは守ると決めてくれた。