45話 終焉への始まり
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「ジェイドさん」
話も終わって、ふーっと一息を吐いて側にいる彼を呼ぶ。何です?と首を傾げられ、次の言葉を言うだけ無駄と思っていながらも口にした。
「そろそろ着替えたいです」
「駄目です」
当然だと言わんばかりの即答で返されガックリと肩を落とす。ああ、うん…わかっていたけどさ。でももういいじゃん。インゴベルト陛下の前でもこの姿を晒したんだから。
「似合ってるからいいじゃん」
「これは別の目的で着ただけ!ジェイドさん!ピオニー陛下から頂いた軍服を下さい!」
「嫌です」
アニスの言葉にルークたちも賛同するかのように頷くし。新しい軍服をくれと言ってもくれないし。
「そんな簡単に許しては罰ゲームにならないでしょう?」
「十分に恥を晒しました!」
何でそんなに楽しそうなんだろう。私を虐めて何が楽しいんだろうか。
「うぅ~ジェイドさんなんか嫌いだぁ…」
「おや?そんな事言う人には更にお仕置きが必要ですね」
そう言って、チュッとわざとリップ音を立てて私の頬に唇を落とした。言うまでもなくアルビオール内が瞬間的に凍り付いた。私の思考も停止した。
「ななななななにするんですかぁ!?」
「きゃわ~ん!大佐ったら大胆!」
あまりの衝撃に思い切り後退りしようにもここは狭い機体の中。ルークとティアなんか顔を真っ赤にしてるし。
「油断大敵ですよ」
これは暫くはいじり倒されると覚悟を決めた瞬間だった。
さらけ出すのは怖かった
受け入れられない不安が
怖かった
でも、みんなの優しさに
ただただ感謝した