45話 終焉への始まり
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「真咲の話には本当に驚かされたな」
アルビオール乗り込むと最初にガイが口を開いた。その言葉にみんな視線を下へと向けてしまった。どう触れていいのかわからないんだと思うけど、私からは何も言えない。
「いや、キミが悪いというわけじゃないんだ。謎だったことが全て解けたんだから」
「そうね……真咲は何も知らずにオールドラントに来たんだったわね」
場の空気が重くなったのを感じたのか、ガイが慌てて言い直す。オールドラントへとトリップしたばかりに出会ったティアが次に口を開いた。
「それでも次に何が起こるのか知っていて言わなかったんだから……私は罪人だよ」
どれだけの人が傷つき泣くのか知っていたのに言わなかったという事実は変わらないから。みんなから軽蔑されようとも、話すつもりはやっぱりない。
「ですが真咲自身のことは知らなかったのでしょう?だからあれだけの怪我を負ったのではありませんか?」
ナタリアの言葉にルークとアニスが下に向けていた顔を上げる。そうだったと思い出すように。さっきもその話は出たけどこの話になるとみんな良い顔をしない。
「……それは、そうだけど……」
何度死にかけたかわからない。その傷跡も残っているし。けどそれを言い訳にも出来ないし。
「私たちにも隠し事はあります。あなただけを責めるなど出来ませんよ」
罵られることだけを覚悟していたから、みんなの優しい言葉を素直に受け入れなられない。そんな私の肩に手を置き、微笑むジェイドにほんの少し目頭が熱くなるのを感じる。
「……ほんとに、みんな優しいな」
だから一緒にいられるのかもしれない。私一人が考えすぎてたみたいで馬鹿みたいで。