45話 終焉への始まり
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「えっ……真咲!?」
「マジで?」
「う、そ……」
「なんでグランコクマに?」
各々言いたいことはわかるよ。全員が全員、私を指さして言いやがりましたよ。謁見の間に入ってきたルークは見慣れない服装の私を見て目をパチクリさせ、しばらく見続けてやっと私だと気づくさっきのように声をあげた。
「私のことはまたあとでね」
「ガイはともかく、ルークたちはどうしてグランコクマへ?」
グランコクマで暮らしているガイは別として、それぞれの生活にしているはず。ルークなんか特にバチカルから遙々グランコクマへと来たのだから、いくら私が来ると言ったとは言え何の用があるのか気にはなるだろう。
「色々気になることがあってな。みんなの意見が聞きたかったんだ」
「私はダアトへ用があったのでそのまま…」
「私は何か面白そうだったんで」
「戻る前にセントビナーへ寄ったらケセドニアの事を聞いてな。それと……」
三人がそれぞれの経緯を話し、ここへ来る前のことをガイが話し始める。アッシュがセントビナーへと現れた後、シュレーの丘へと向かったこと。そこにアッシュとリグレットが対峙していたことと他の六神将も生きている可能性があること。そしてローレライがどこかに閉じこめられていること。
「まずはキムラスカにも王宮にも報告せねばなりませんね」
「報告に関しては真咲に任せる。当事者だしな。取り次ぎは、ルーク、頼まれてくれるか?」
物語の通りにフリングス将軍は死ななかった。そうしたのは私。細かに報告できるのは私だけ。インゴベルト陛下の取り次ぎをルークへと頼むと、彼は自信なさげに俯く。
「俺の話……聞いてもらえるかな」
「何言ってんの。ルークはインゴベルト陛下の甥っ子でしょ」
うじうじしないの!と腰に手を当てるアニス。けどルークは表情を暗くしたまま。